小説・堀直虎 燎原が叒


column-02 参勤交代、兄の苦悩

 

藩主か私塾か、思い悩む良山

2018年4月21日

 

桜の季節も通り過ぎ、すっかり初夏の陽気です。

 

今回冒頭に出て来る『叒譜』は、直虎が「花譜」という桜花の系譜図集を模写した日本に3冊しか現存しない本の題号です。

この本のタイトルを、なぜ直虎は“花”を“叒”に変えたのか?

ここに潜む彼の心はとても興味深いですね。

 

臥竜公園の桜はソメイヨシノですが、不思議なことに叒譜にはソメイヨシノが画かれていません。
描かれるのは187種250の桜で、全てが日本固有のいわゆる山桜だけと言います。

※「花譜」の原本を調べたわけでないので、意図的に抜いたのか最初からなかったのかは分かりませんが。

【参考】堀直虎・考⑪ 「叒」の心

https://www.takaramushi.com/e_books/manju/body.php...

 

ともあれ桜ほど日本人の心をくすぐる花はありませんね。

 

ソメイヨシノはすぐに散ってしまいますが、近年堀直虎を祭神とする奥田神社に造られた『叒譜の杜』では、直虎の『叒譜』を意識した10種類23本の桜が植えられており、ソメイヨシノよりも2週間ほど遅く咲く桜もあるそうです。

まだ遅くありません。
皆さんもお出かけになってみてはいかがですか?

 

 

良山、家臣に己の欠点教わる

2018年4月28日

 

これまで堀直虎に関する史実を筆者なりにいろいろ探ってきましたが、小説でなにより重要なのはエンターテイメント性だと思っています。

その意味で、この小説には史実にない想像や創作部分も含まれますのでご容赦下さい。

 

かの司馬遼太郎氏の「竜馬がゆく」は、その力において坂本竜馬を日本屈指の幕末志士へと昇華させました。

かといって描かれる人物が史実とは別人かといえばけっしてそうではなく、人物の行動の傾向からそんなこともあったかも知れないと思わせてしまう技巧は、真実を浮き彫りにする欠かせない作業であると考えます。

 

こんな偉そうな発言をしてしまうと「お前は何者だ!」とお叱りを受けそうですが、そう言われぬよう精一杯精進して参ります。

 

 

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