いま日本人がもっとも読むべき書

 

奇譚・古事記〈上〉〈下〉

香久夜母能須伎 かくやものすき かみ (磐城まんぢう)

 

日本最古の歴史書『古事記』を、読みやすく・分かりやすく。
原書を大胆な発想で読み直した神々の活躍を描く。

もとが面白いから面白い!

奇譚・古事記〈上〉〈下〉巻で『古事記』完結。

※ルビを多用しているので難解な神の名もすぐ読める。

 

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【あまねく神の物語『おわりに』より】
もし筆者が『古事記』の神々から別の名を賜るとしたら、つまり、もし自分を『古事記』に登場させるとしたら、筆者はものを書くことが好きだから『書くや物好きノ神』とでも名乗ろうか。古事記的に書けば『香久夜母能須伎ノ神』である。
そうやって自分の神の名を考えながら『古事記』と親しむのも楽しかろう。

 


〈上巻〉あまねく神の物語

 

奇譚・古事記

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【内容】
序/(図)古事記の世界観
【第1章】別天神と神世七代
神1、天ノ中主14/神2、高結び/神3、神結び/神4、葦が産んだ斯訶彦の子/神5、天ノ常立/神世七代/イザナ岐とイザナ美
【第2章】日本創世
オノゴロ島/日本の神々の誕生/イザナ美の汚物から現れた神々/カグツチの血と体から生じた神々/黄泉ノ国と禊
【第3章】アマテラスと素戔嗚
素戔嗚、天で大暴れ/天の岩屋戸/余談・陰(ほと)と仏(佛)/八俣の大蛇/(系図)素戔嗚の系譜
【第4章】大国主
因幡の白兎/スセリ姫/八千矛の歌/大国主の系譜/スクナビコナと御諸の山にます神/(系図)大国主の系譜
【第5章】国譲り
建御雷
【第6章】ニニギ降臨
猿田彦/三種の神器/猿田彦とウズメ/木ノ花ノ咲くや姫/海幸彦・山幸彦
【第7章】豊玉姫と玉依姫
豊玉姫/火照の顛末/八尋の龍/玉依姫
おわりに~『古事記』序

 

※内容は『古事記』の「序」から「神武天皇」の前までです。
※項目ごとに原文を抜粋して掲載してあります。

 

〈下巻〉地上に降りた神の物語

 

《続》奇譚・古事記

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【内容】
序・『古事記』を読む/『古事記』音読み照合表
【第1章】神倭伊波禮彦ノ命(神武)
東行/七乙女/神武崩御の後
【第2章】崇神・垂仁
疫病蔓延/活玉依姫/大彦ノ命/天皇暗殺計画/本牟智和氣
【第3章】倭健
景行天皇/哀れ『大碓』/熊曾建/出雲健/余談・倭健と倭姫の関係/弟橘姫と美夜受姫/萎えゆく体の足跡と國偲び/八尋白智鳥/ヤマトタケルの子
【第4章】神功皇后
天之日矛/新羅/反乱/伊奢沙和氣
【第5章】応神
宇遲ノ和紀郎子/髮長姫/新羅と百濟との国交/三人の兄弟
【第6章】仁徳
民のかまど/大后『石姫』の嫉妬/八田ノ若郎女/女鳥/履中天皇
【第7章】安康・雄略
反正天皇・允恭天皇/輕ノ太子と衣通郎女のいけない関係/安康天皇/都夫良意美/猪鹿狩り/雄略天皇と若日下ノ王女/衣洗う童女/駄洒落好きな日本人/一言主ノ大神/采女
【第8章】清寧~推古
二人の皇子/志毘ノ臣/賤しき老婆/父の復讐/その後の皇位継承

 

※内容は神武天皇から推古天皇までです。

 


〈上巻〉あまねく神の物語
~主な登場する神

 

上巻

大きさ:127mm×188mm
ページ数:190ページ


イザナギ・イザナミ

伊邪那岐・伊邪那美
『神代7代』の2人の末っ子。日本の国土、そして日本人は全てはこの二人の神から誕生したと『古事記』は言います。

アマテラスオオミカミ

アマテラスオオミカミ
伊邪那岐が禊(みそぎ)をした際、左目を洗った時に生じた太陽をつかさどる女性神。でも“スサノヲ”の乱暴にいじけてひきこもり。おかげで世の中真っ暗闇。

素戔嗚(スサノヲ)

素戔嗚の尊
伊邪那岐が禊をした際、鼻を洗った時に生じた海(地球上)をつかさどる暴れん坊の神。ちなみに右目を洗った時に生じたのが“月読ノ命”。


アメノウズメノミコト

アマノウズメノミコト
『天の岩戸』で裸踊り?さすがに“アマテラス”もひきこもっていられなくなった。また“ニニギ”に仕えて地上に降臨した芸能の女神。巫女の祖。


大国主(オオクニヌシ)

オオクニヌシノミコト
出雲の国の統治者。“タケミカヅチ”との国譲りの立役者。『因幡の白兎』。

建御雷(タケミカヅチ)

タケミカズチ
アマテラスと高木ノ神の命で出雲の国を言向けに派遣される。この頃はまだ戦争のない平和な世の中。


豊玉姫

トヨタマヒメノミコト
龍宮城(綿津見ノ神)の姫(竜女)。“ニニギ”と“この花咲くや姫”の子“ホヲリ”の妻。玉依姫の姉。

奇譚・古事記〈上巻〉
あまねく神の物語
ペーパーバック版
(190ページ)
※本来の紙印刷書籍
奇譚・古事記〈上巻〉
あまねく神の物語
Kindle版
(epub データによる電子書籍)

※奇譚・古事記〈上巻〉「あまねく神の物語」の内容は原書『古事記』の「序」から「神武天皇」の前までです。
※項目ごとに原文を抜粋して掲載してあります。


〈下巻〉地上に降りた神の物語
~主な登場人物

 

下巻

大きさ:127mm×188mm
ページ数:212ページ


神武天皇

神武天皇
“ホヲリ”と“豊玉姫”の子“天ツ日高日子波限建鵜葺草葺不合ノ命”と“玉依姫”の子で、日本の初代天皇。

垂仁天皇と沙本姫

垂仁天皇と沙本姫
“沙本姫”は兄“沙本彦王”と第11代“垂仁天皇”の暗殺を目論むが。。。悲しい性の物語。

倭建ノ命(ヤマトタケル)

倭建ノ命(ヤマトタケル)
時の景行天皇の命により諸国遠征の旅に出る“日本武尊(やまとたけるのみこと)”。日本を代表する英雄の物語。


神功皇后

神功皇后
特技の「神寄せ」でアマテラスの詔のまま新羅遠征へ。帰国してみればクーデターが待っていた。日本最初の女性武人。


仁徳天皇と石姫ノ命

仁徳天皇と石姫ノ命
「聖帝(ひじりみかど)の御世」をつくりあげた“仁徳天皇”は女ったらし?嫉妬に燃える“石姫ノ命”の物語。

水齒別ノ命・意祁ノ王と袁祁ノ王

水齒別ノ命・意祁ノ王と袁祁ノ王
“水齒別ノ命(反正天皇)”は身長3メートル!?“袁祁ノ王(顕宗天皇)”と“意祁ノ王(仁賢天皇)”弟兄の父は“忍歯王(おしはのみこ)”。『歯』つながりです。


《続》奇譚・古事記〈下巻〉
地上に降りた神の物語
ペーパーバック版
(212ページ)
※本来の紙印刷書籍
《続》奇譚・古事記〈下巻〉
地上に降りた神の物語
Kindle版
(epub データによる電子書籍)

※《続》奇譚・古事記〈下巻〉「地上に降りた神の物語」の内容は、神武天皇から推古天皇までです。

※〈上〉〈下〉巻で原書『古事記』全ての内容となります。

※項目ごとに原文を抜粋して掲載してあります。


 

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【地上に降りた神の物語『序・『古事記』を読む』より】

漢字の羅列を見つめているうちに、少しばかりだが(原書『古事記』を)読めるようになってきた。なぜかと言えば、つづる物語は難解な漢字で書かれてはいるものの、一文字一文字を読み下していくと、それが全て馴染みのある日本語であることに気付いたからだ。

 

 

『古事記』の世界観

 

『古事記』の世界観

 

〈上巻〉『あまねく神の物語』p12に掲載

『古事記』音読み照合表

 

これがあれば『古事記』が読める?

※『古事記』は難しい漢字の羅列でつづられていますが、下の照合表でひらがなに置き換えれば、ある程度理解可能な日本語になります。

 

『古事記』音読み照合表
〈下巻〉『地上に降りた神の物語』p12に掲載


 

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大后(おおきさき)(いわの)(ひめ)』の嫉妬〈本文抜粋〉

 『仁徳(にんとく)天皇』の大后(おおきさき)(いわの)(ひめ)(みこと)』は、それはそれは嫉妬深い女性だった。

 天皇に仕える(みめ)(側室)たちを宮の中に入れることさえ許さず、恋の噂を聞けば足を足掻(あが)いて(ジタバタさせて)(ねた) んだ。……それだけ『仁徳』を愛していたということだが、愛されれば愛されるほど男の心は離れるもので、先に (しる)した日向(ひ むか)の國の諸縣(もらがた)ノ君の(むすめ)髮長(かみなが)姫』にぞっこんの『仁徳(にんとく)』は、彼女のほかにも『八田(やた)若郎女(わか いらつ め)』や『宇遲(うじ)若郎女(わか いらつ め)』等ともまぐわった。

 ここに仁徳天皇、吉備(きび)海部(あま べ)(あたえ)(むすめ)で名を『黒姫(くろひめ)』という容姿端正(よう し たん せい)な娘がいると聞いて都に招き召したが、大后の嫉みを畏れて吉備(きび)の國に逃げ帰ってしまった。

 このとき天皇は高殿(たかどの)にいて、その『黒姫(くろひめ)』が船出する様子を見て歌を詠んだ。

 

沖方(おき へ)には小船(お ふね)(つら)らく黑鞘(くろざや)のまさづ()我妹(わ ぎも)(くに)(くだ) らす

『淤岐幣邇波袁夫泥都羅羅玖久漏邪夜能摩佐豆古和藝毛玖邇幣玖陀良須』

(小舟が連なる沖へ向かってまつ毛の長い美しい私の妻が国へ帰っていく……)

 

 この歌を聞いた大后(おおきさき)はひどく忿(おこ)り、船出の場所に人を遣わし、『黒姫(くろひめ)』が乗った舟を追わせてひっぱり降ろし、国まで歩いて帰らせたと言う。

 『黒姫(くろひめ)』を恋い焦がれた『仁徳(にんとく)』は、大后(おおきさき)を欺いてこう言った。

 「ちょっと淡道島(あわぢしま) を見てこようと思う……」

 こうして淡道島から遥々(はるばる)吉備(きび)の國のある方角を望んで歌を詠む。

 

おしてるや難波(なに わ)(さき)()()ちて()(くに)()れば

 粟島(あわしま)淤能碁呂島(お の ご ろ しま)檳榔(あじまさ)(しま)も見ゆ佐氣都(さけつ)(しま)()

『淤志弖流夜那爾波能佐岐用伊傳多知弖和賀久邇美禮婆

 阿波志摩淤能碁呂志摩阿遲摩佐能志麻母美由佐氣都志摩美由』

(難波から船で出て我が国を見れば、淡路島、オノゴロ島、アジマサの島が見える。この裂けた島を伝ってこれから其方に会いにゆくよ)

 

 そして歌のとおりに吉備(きび)の国までやって来た。

 

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